2016年度東京大学医学部五月祭企画

ポスター展示

ポスター展示の画像

研究といっても堅苦しくて難しいのでしょう?と思われるかもしれません。確かに論文の見た目はそうですが、中身は新しい、面白いことのオンパレードなのです。そしてその新しい、面白いところだけを抽出して、皆さんに紹介するのがこの企画なのです。今年から始まった新しい企画で、続くかどうかすらわかりませんが来ていただけると幸いです。

ポスター紹介

薬剤耐性菌

近年ペニシリン耐性肺炎球菌など、抗生剤に対し耐性を持つ細菌が続々と出現しています。今回私達は細菌の構造に触れつつ、抗生剤の仕組み、薬剤耐性菌の出現機構、更にその薬剤耐性菌への対策について、分かりやすくポスターにまとめました。

「科学」と「エセ科学」とリテラシー

不思議な水でガンが治る!と聞いて興味津々の貴方、本当に信じて大丈夫でしょうか。もしかしたら「エセ科学」にだまされやすいタイプかもしれません。「科学」と「エセ科学」の違いは何でしょう?「エセ科学」から身を守るためにはどうすればよいでしょうか?医学研究者は科学者としてどのように自分の考え方を世に伝えるのでしょうか?客観的かつ分かりやすく解説します。

がん

現在、我が国において死亡原因の3割を占めている悪性新生物(がん)について、「生活習慣とがんについての相関」、「東大医学部におけるがんについての研究成果」を通して理解を深めましょう。

薬物の精神依存の恐怖

薬物依存について、一度は耳にしたことがあるという方は多いのではないでしょうか。本ポスターではそのメカニズムを、脳の「報酬系」というキーワードを通して解説します。なぜやめられないのか、その仕組みを知ることは薬物依存の本当の怖さを知ることにつながると思います。

記憶の可視化・消去技術

脳神経細胞の樹状突起スパインは常に形態的な変化をしており、大きいものほど記憶をよく溜め込みます。河西研究室が開発したAS-PaRac1というプローブを用いると、スパインの可視化に加え、特定のスパインを縮小させることさえもできるとのことです。このプローブを用いたin vivoの観察により、1つ1つの運動学習にはそれぞれ特定のスパインが関与していることが示されました。

一部の神経難病の発生機序の解明

何らかの原因で生じた異常なT細胞が、RANKLというサイトカインを産生、それを認識したアストロサイトによりケモカインが放出され、免疫細胞が集まり、炎症が起こることで一部の神経難病が引き起こされることが分かりました。このRANKLを阻害することでマウスにおいて病状が改善したことから、将来の治療に役立つかもしれません。

トップへ

館内案内

2Fマップ
トップへ