2016年度東京大学医学部五月祭企画

血圧測定

血圧測定の画像

♥血圧とは♥

血圧とは、血液が血管壁に加える圧力のことで、主に心臓と血管の性質によって決まります。心臓から送り出される血液の量(心拍出量)が増えたり、血管の流れにくさ(末梢血管抵抗)が上がったりすると血圧は高くなります。ただし、これらは自律神経系(交感神経系および副交感神経系)やホルモンの働きによって影響を受け、他に腎臓による体液量の調節なども関わるので、血圧はとても複雑なメカニズムによって決まると言えます。血圧は心拍に合わせて変動し、心臓が収縮して血液を送り出すときに最も高く(収縮期血圧)、心臓が拡張して血液を貯めるときに最も低くなります(拡張期血圧)。

♥血圧を測る意義♥

血圧は一日の中でも変動しており、病院で測るか自宅で測るかによって違ってくる人も多いので、時間や場所を変えて複数回測定し、正確な血圧の動向を知ることが望ましいです。一般に、収縮期血圧が140 mmHg以上または拡張期血圧が90 mmHg以上のどちらかでも満たすとき高血圧とされています。血圧が高くても自覚症状はないことが多いですが、高い圧力が持続してかかることで血管を傷つけ動脈硬化を引き起こしたり、脳卒中や心疾患のリスクを上げたりすることが分かっています。

♥血圧測定コーナーでは♥

本コーナーでは来場者の方に、実際に血圧を測定してみていただきます!血圧は、二の腕に圧迫帯を巻いて測りますが、聴診器で拍動を聴く聴診法と、希望者は、手首で脈をとる触診法が体験できます!慣れないと正確な測定は意外に難しいことが実感できるのではないでしょうか。私たち東京大学の医学生は3年生の冬に血圧測定の仕方を習い、4年生で初めて自分の聴診器を持ちました。学生スタッフも不慣れな点が多いかと思いますが、ご意見ご感想をくださると嬉しいです。それでは、本館2階、総合実習室にてお待ちしております!しばしご一緒して、バイタルサインに情熱と耳を傾けてみましょう♥

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