優しさで応える

2Fで提起された諸問題に取り組む医療を紹介するフロアです。

基本情報

日時:終日

場所:3階階段前(※Ⅶ「理想の病院をつくろう」企画のみ1階)

協力:下記「内容」の各項参照

詳細

①「ICT医療」

Information and Communication Technology (ICT)を利用した2型糖尿病患者の自己管理支援システム(DialBetics)や、症状から病名を検索できるサービス(MEDLEY)、スマートフォンのカメラ機能を利用して脈拍と脈のゆらぎを測定するアプリ(HearTily)といった、病院に行くという患者の心理的ハードルや負担を軽減するシステムを紹介し実際に端末上で体験してもらう企画です。

協力:株式会社メドレー、東京大学医学系研究科健康空間情報学講座

②「外見ケア」

今後高齢化に伴いがん患者は増加していくと考えられますが、抗がん剤治療による脱毛や手術痕などに代表される、治療に伴う外見変化を精神的苦痛と感じる患者さんは多くいらっしゃいます。 医療用ウィッグやカバーメークによる外見ケアは、そのような患者さんの精神的苦痛を和らげる、治療とは異なる新しいケアの術として今後の広まりが期待されます。 今回の企画ではケア用品の展示や体験を通して新しいケアとしての外見ケアを紹介することを目的としています。 本企画では医療用ウィッグの展示や試着、カバーメイクの実際の体験、またパネル展示や動画を通して患者さんの声を伝え、外見ケアの意義を分かりやすくする展示を行います。

協力:東大病院乳腺・内分泌外科


③「副作用の少ないがん治療」

これまでのがん治療では「治す」「がんの進行を抑える」事を重視し、弊害として発生する副作用については目を瞑ってきました。 もっとも治療は患者の方々が幸せに過ごせるために行っているのであり、副作用があまりに深刻であれば折角の治療の意義が薄れてしまうと思います。 本企画では、分子標的治療薬やがん免疫療法をはじめとした、「副作用を出来るだけ抑える」という方向に進んでいる西洋医療に焦点を当て展示します。

協力:東京大学医学系研究科細胞情報学分野、同分子予防医学教室

④「漢方薬による治療」

生薬や道具の展示を通して、副作用の少ない治療法としての漢方薬にいま一度目を向けてもらうことを目指します。

協力:高島堂薬局

⑤「精神疾患とどう向き合うか」

精神疾患のさまざまな治療法には一長一短があり、うまく組み合わせて用いることが必要です。それらの治療法を網羅的に紹介する展示を行います。

⑥「高齢化時代の医療〜ロコモチャレンジ〜」

高齢者の身体機能の改善につながる可能性のある最新の基礎研究や、高齢者の健康寿命を延ばすことにつながる取り組みなどを知ってもらう展示を行います。

協力:東京大学医学系研究科免疫学

⑦「理想の病院をつくろう」

日本では病院と言えば無機質な白い建物をイメージしがちですが、例えば現代医療の大きな礎となった古代ギリシャの病院アスクレピオンでは、病院は周囲を雄大な自然に囲まれ、神殿や屋外劇場、大浴場などが併設されていました。 今の一般病棟では患者さんの数とスタッフの数の都合上、仕方ない部分があるとはいえ、対応も少し機械的な面があると思います。 本企画では、壁一面に真っ白なボードを用意し、参加者の方々に理想の病院を自由に描いてもらいます。

⑧「コミュニティーナース」


皆さんはコミュニティナースという言葉をご存じでしょうか?もともとはヨーロッパで生まれた概念であり、近年日本でも注目を集めているコミュニティケアの一つです。

コミュニティナースとは、病院の看護師でもない、訪問看護師でもない、行政保健師でもない看護専門職であり、その活動領域は常に「住民のそば」にあります。住民の日々の暮らしの場へ出向き、住民と共に様々な看護活動を展開し、年齢・疾病・障害の有無・経済的な事情にかかわらず、総合的かつ日常的に地域住民に関わっていきます。

今回は、看護師・行政保健師のご経験もある香本なぎささんを始めとしたコミュニティナースの方々に実際にお越し頂き、まだまだ世の中には浸透していないコミュニティナースという医療の在り方をご紹介いただきます。

協力:Community Nurse Company ㈱

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Last updated: 2017年 5月 18日