全ての来場者が必ず最初に通るフロアであり、現在の医療の問題を提起する空間となっています。
日時:終日
場所:2F階段前、2F北側廊下
協力: 「高齢者疑似体験」は東京大学医学部附属病院老年病科より、「統合失調症VR(デジタルハルシネーション)」は株式会社ヤンセンファーマより協力を得ています。
現代の医療を取り巻く状況は複雑なものになっています。この展示では、医療が抱える様々な問題(医療費、ポリファーマシー、QOL、医療格差など)について、パネル等を用いてわかりやすく解説しつつ、医療のあり方を「問い直す」ことを目指します。
統合失調症やうつ病といった病気は日本において急速に患者数が増加した疾病であり、特にうつ病と診断された方は既に日本では100万人を超えています。 また日本では20代の死因に占める自殺の割合が50%と、自殺も大きな問題となっています。
日本では精神疾患に対して「うつ病は甘え」といった偏見をする風潮が未だに強く残っていますが、そこにはこれまで治療効果が目に見えて分かる「体」の病気を優先し、「心」の病気を蔑ろにしてきた医療の問題も隠れているのではないでしょうか。
本展示では精神疾患の現状と実際の症状を伝えるパネルと共に、統合失調症を疑似体験できるVRを体験してもらい、精神疾患への正しい理解と、日本の心の貧しさに少し思いを馳せるきっかけを提供できればと思っています。
高齢化社会の中で町中でご老人を見かけることが多くあり、医療としてはロコモティブシンドロームが問題となっています。 お年寄りが横断歩道をわたるのが遅い、駅のホームでも邪魔になる。そんな時に若者は無意識に苛立ったりしてはいないでしょうか。 共感していてもその共感は本物なのでしょうか。
本展示では10年後には高齢者が3000万人近くに達するというデータなどのパネルと共に、ヘッドホンや特殊眼鏡(視野が狭くなる)、手足の重りなどを装着して、ご高齢の方の日常動作を体で感じて頂きます。
Last updated: 2017年 4月 27日